【「その設定、ちょっと待ってください。」修理店がヒヤッとする瞬間。】

「ネットで調べたら、この設定を変えれば直ると書いてあったんです。」

最近、このご相談が本当に増えています。

しかも最近は、

「AIに聞いたら、この設定を変更してくださいと言われました。」

というケースも少なくありません。

そして、そのあとに続く言葉が…

「それからパソコンが起動しなくなりました。」

修理店として、この言葉を聞くたびに少しヒヤッとします。

もちろん、インターネットの情報もAIの回答も、とても便利です。

私自身も調べることがあります。

でも、その操作が自分のパソコンにも本当に当てはまるのかを確認せずに設定を変更してしまうと、かえって状況が悪くなってしまうことがあるんです。


AIは間違っているわけではありません

まず最初にお伝えしたいのは、

AIが提案する内容が間違っているという話ではありません。

実際に役立つ情報もたくさんありますし、私自身もAIを仕事で活用しています。

ただ、AIは画面の向こうにあるあなたのパソコンの状態までは見えていません。

メーカーも違えば、

機種も違う。

Windowsの状態も違う。

設定も違う。

だから、同じ操作でも結果が変わることがあります。


BIOSの設定変更は特に注意が必要です

修理店として最近気になるのが、

BIOS(バイオス)の設定変更です。

BIOSは、パソコンがWindowsを起動する前に動いている、とても重要な設定画面です。

ネットの記事やAIの回答を見ながら設定を変更した結果、

BitLocker(ビットロッカー)の回復キー画面が表示されてしまった…

というケースも実際にあります。

BitLockerは、Windowsに搭載されているデータを保護するための暗号化機能です。

BIOSの設定変更やストレージ構成の変化などをきっかけに、「いつもと違う状態」と判断すると、回復キーの入力を求めることがあります。

もちろん、これは故障ではありません。

データを守るための大切な仕組みです。

しかし、回復キーを保管していなかった場合、

「急にパソコンが使えなくなった!」

と慌ててしまう方も少なくありません。


レジストリやコマンドも同じです

最近は、

「レジストリを変更してください。」

「コマンドプロンプトでこの命令を入力してください。」

そんな情報も簡単に見つかります。

確かに、それで改善する症状もあります。

でも、

「何のために変更するのか」

を理解しないまま操作すると、別の不具合につながることもあります。

便利な情報ほど、「自分にも当てはまる」と思い込みやすいので注意が必要です。


困った時ほど、慌てないことが一番大切です

パソコンの調子が悪くなると、

「早く直したい。」

その気持ちはよく分かります。

だからこそ、

検索したり、AIに相談したりすること自体は、とても良いことだと思います。

でも、

意味がよく分からない設定を変更する前に、一度だけ立ち止まってください。

その操作は、

本当に今の症状に必要でしょうか。

メーカーや機種が違っても同じでしょうか。

その設定を戻せますか。

少し考えるだけで、防げるトラブルもたくさんあります。


最後に

AIはこれからも、私たちの強い味方になってくれると思います。

インターネットにも、役立つ情報はたくさんあります。

でも、

「便利だから、そのまま実行する。」

ではなく、

「なぜその設定を変更するのか。」

を理解することが、とても大切です。

もし、

「この設定を変えても大丈夫かな?」

「AIにはこう言われたけれど、不安だな。」

そんな時は、変更してしまう前にお気軽にご相談ください。

設定を元に戻すより、

変更する前に確認する方が、ずっと簡単です。

修理店として一番ヒヤッとする瞬間は、

「変更したあと」ではなく、

「変更する前に相談していただけなかった時」なのかもしれません笑

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