【計画的偶発性って何?】運任せではない偶然とは?

先日、X-STYLEで普段通りパソコン修理の受付をしていたときのことです。

午前10時すぎ、NECのノートパソコンをお持ちいただいたお客様から「起動が遅くて、仕事にならないんです」というご相談をいただきました。

Windows 11の画面が出るまでに5分以上。中を確認すると、HDDの劣化もあり、SSD交換でかなり改善しそうな状態でした。

そこで修理の話をしていたら、お客様がぽろっと言ったんです。

「実は仕事で、見積書とか写真管理もごちゃごちゃで困っていて」

あ、これは修理だけの話じゃないな。

私はそう感じました。

大きな話は、たまたまの一言から始まることがあります

その場で私は「それならパソコンを直すだけじゃなく、使い方ごと見直したほうがいいかもしれませんね」とお伝えしました。

最初から業務改善の仕事を狙っていたわけではありません。入口は、ただのパソコン修理です。

でも話を聞いていくと、困っていたのはパソコンの遅さだけではありませんでした。

写真の保存場所。

見積書の作り方。

バックアップの不安。

従業員の方とのデータ共有。

後日、そのお客様の知人の事業者様からも、似た内容の相談が来ました。

偶然と言えば偶然です。でも、完全に運だけだったかというと、私は少し違うと思っています。

待っているだけの偶然と、動いている人に起きる偶然は違います

計画的偶発性という言葉があります。

簡単に言うと、仕事のチャンスや新しい出会いは、最初から予定表に書いてあるものばかりではなく、日々の行動の中で偶然生まれることがある、という考え方です。

ただ、ここで勘違いしやすいのが「じゃあ運任せでいいのか」という話です。

私は、運任せとはまったく別物だと思っています。

何も発信しない。

誰とも会わない。

新しい情報を見に行かない。

目の前の仕事を、ただ処理して終わらせる。

この状態で偶然を待っていても、なかなか気づけません。

反対に、毎日お客様の話を少し深く聞いていると、「本当に困っている場所」が見えてくることがあります。

パソコン屋なので修理はします。でも、修理して終わりではなく、何に使っているのか、どこで止まっているのかを聞く。

その小さな会話が、別の仕事の入り口になることがあるんです。

コツコツやっていたことが、後から意味を持つ瞬間があります

ブログを書く。

新しい機種を触る。

お客様の業種を知る。

経営者の方と話す時間を作る。

一つひとつは地味です。すぐに売上に変わるものばかりではありません。

でも、ある日「それ、前に聞いた話と似ているな」と気づく場面があります。

私自身、佐川急便で17年間働いてから独立しました。配達の仕事とパソコン屋は違うように見えるかもしれません。

でも、毎日いろいろな会社に伺い、人と話し、段取りを考え、時間を守る。その経験は、今の実店舗経営の土台になっています。

お客様の話を聞く姿勢も、たぶん会社員時代にかなり鍛えられました。

その場では意味が見えない経験も、後でつながってくることがあります。

あ、今「つながって」と書きましたが、きれいな成功話にしたいわけではありません(笑)

失敗もありますし、遠回りもあります。ただ、無駄だと思っていたことが、後で仕事を助けることは本当にあります。

チャンスを狙い撃ちするより、気づける状態でいる

ビジネスで偶然 チャンスをつかむ、と聞くと、少し大げさに聞こえるかもしれません。

でも実際は、名刺交換の一言だったり、お客様の何気ない困りごとだったり、たまたま聞いた話だったりします。

新しい出会い 仕事、小さな行動 事業。こう書くと硬いですが、現場ではもっと普通の会話の中にあります。

だから私は、毎日の積み重ねを雑にしないようにしています。

全部を完璧にやる必要はないと思います。毎日少しだけ、情報を見に行く。人の話を少し丁寧に聞く。気になったことをそのままにしない。

経営者 日々の積み重ねというのは、派手なことより、そういう小さな動きの方が大きいのかもしれません。

偶然をただの運で終わらせるか、仕事の変化として受け取れるか。

その差は、意外と今日の何気ない一言を聞けるかどうかにある気がしています。

パソコン・スマホのことで気になることがあれば、お気軽にご相談ください。