【突然パソコンが使えなくなったら?】仕事を止めないためのバックアップと「もう一台」の備え
もし明日の朝、いつも仕事で使っているパソコンが突然動かなくなったら、皆さんはどうしますか?
「まあ、修理に出せばいいか」
と思う方もいるかもしれません。
でも、そのパソコンの中に、お客様の連絡先や予約情報、見積書、仕事の資料などが入っていたらどうでしょう。
修理が終わるまで、仕事を止めるわけにもいきませんよね。
最近、そんなことを考えさせられるニュースがありました。

GMOのクラウドサービスで不正アクセス
2026年10月21日、GMOインターネットが提供する「お名前.com デスクトップクラウド」というサービスで、不正アクセスが発生し、サービスが停止しました。
これは、インターネット上にあるパソコンを遠隔操作して利用できるサービスです。
その後、犯人側による情報公開などもあり、GMOは対応を続けています。
10月28日の公式発表では、情報が掲載されていたサイトのドメインが停止されたことを確認したと報告しています。
今回の事件について、詳しい原因や被害の全容をここで推測するつもりはありません。
ただ、私が改めて感じたのは、
「普段使えているものが、明日も当たり前に使えるとは限らない」
ということです。
参考:GMOインターネット公式発表(10月28日・第13報)
パソコンは、ある日突然壊れることがあります
今回のような大きなサイバー事件でなくても、パソコンが使えなくなることはあります。
例えば、
「昨日まで普通に使えていたのに、今日は電源が入らない」
「突然、英語の画面が出てWindowsが起動しなくなった」
「SSDが故障して、データが読み込めない」
パソコンの修理をしていると、こうしたご相談は珍しくありません。
しかも、故障というのは、こちらの都合に合わせて起きてくれるわけではないんですよね(笑)。
忙しい日に限って、突然トラブルが起きたりします。
修理で直る場合もありますが、部品の取り寄せなどで数日かかることもあります。
では、その間の仕事はどうするのでしょうか?
データが残っていても、仕事ができるとは限らない
ここで、皆さんに知っておいてほしいことがあります。
それは、
「データを守ること」と「仕事を続けられること」は別の話
だということです。
例えば、仕事の資料を外付けSSDにバックアップしていたとします。
メインのパソコンが壊れても、データは無事です。
でも、肝心のパソコンが使えなければ、そのデータを開いて仕事をすることができません。
逆に、予備のパソコンがあっても、必要なデータが取り出せなければ困りますよね。
つまり、仕事を止めないためには、
① データを守るバックアップ
② 仕事を続けるためのサブパソコン
この両方を考えておくことが大切なんです。
サブパソコンは、買って置いておくだけではダメ
例えば、予備のノートパソコンを一台用意したとします。
でも、いざ使おうとしたら、
「いつも使っているソフトが入っていない」
「メールにログインできない」
「プリンターがつながらない」
これでは、せっかく予備のパソコンがあっても、すぐに仕事を再開できません。
だから私は、サブパソコンを用意するなら、一度は実際に仕事ができるか試しておくことをおすすめします。
普段使っているソフトが動くか。
必要なアカウントにログインできるか。
見積書を作って印刷できるか。
必要なデータを安全に取り出せるか。
特に、お客様の個人情報を扱う場合は、サブパソコンにもWindowsやソフトの更新、ログイン保護、必要に応じたデータの暗号化などの対策が必要です。
ただデータをコピーしておけばいい、というわけではありません。
そして、たまには電源を入れて動作確認もしておきたいですね。
クラウドに同期しているから安心、ではありません
最近はOneDriveなどを使って、複数のパソコンでデータを共有している方も多いと思います。
これはとても便利です。
ただし、同期とバックアップは同じではありません。
例えば、間違ってファイルを削除した場合、その削除がほかのパソコンにも反映されることがあります。
不正な変更が同期される可能性もあります。
そのため、変更前の状態に戻せる履歴付きのバックアップや、保存後にパソコンから取り外して保管する外付けSSDなどを組み合わせると安心です。
また、クラウドサービス自体が停止している場合は、予備のパソコンがあっても、同じサービスにアクセスできないことがあります。
大切なのは、パソコンが壊れたときだけでなく、データやサービスが使えなくなった場合も考えておくこと。
以前、OneDriveの同期について詳しく書いた記事もありますので、こちらも参考にしてみてください。
【OneDriveの同期、ちゃんと分かっていますか?】クラウド同期の落とし穴
サブパソコンに、高価な新品は必要ありません
さて、ここからが私の提案です。
仕事用の予備パソコンを用意するといっても、メインのパソコンと同じくらい高価なものを購入する必要はないと思っています。
例えば、普段は高性能なパソコンで仕事をしていても、緊急時に必要なのは、
メールを確認する。
Excelで見積書を作る。
お客様の予約情報を確認する。
オンライン会議に参加する。
といった基本的な業務かもしれません。
それなら、必要な仕事ができる性能を持った整備済み中古パソコンで十分な場合もあります。
X-STYLEでは、私自身が仕入れた中古パソコンを整備し、内部のクリーニングや必要なメンテナンス、Windows11のクリーンインストールなどを行って販売しています。
新品を購入するより費用を抑えながら、仕事に必要な性能を確保できるのが魅力です。
もちろん、中古パソコンにも故障の可能性はありますし、使いたいソフトとの相性や必要な性能の確認も欠かせません。
でも、普段から使える状態にしておけば、メインのパソコンが故障したときの心強い備えになります。
大切なのは、パソコンの価格よりも仕事を止めないこと
例えば、パソコンが故障して3日間仕事ができなくなったらどうでしょう。
お客様への連絡が遅れる。
見積書が作れない。
予約の確認ができない。
場合によっては、売上にも影響してしまいます。
そう考えると、サブパソコンを用意する費用は、単なるパソコンの購入代金ではありません。
「仕事を止める時間をできるだけ短くするための備え」
とも考えられるわけです。
私はパソコンを販売・修理していますが、壊れたら直せばいい、買い替えればいいという話だけではないと思っています。
特に仕事で使うパソコンなら、壊れる前に備えておくことも大切です。
皆さんも一度、考えてみてください。
「明日、メインのパソコンが使えなくなっても、仕事を続けられますか?」
もし少し不安があるなら、バックアップの方法やサブパソコンの準備を見直してみてはいかがでしょうか。
X-STYLEでは、普段どんな仕事をしているのか、どんなソフトや周辺機器を使っているのかをお聞きしながら、必要な性能のサブパソコン選びもお手伝いしています。
高価な新品でなくても、きちんと整備された中古パソコンなら、費用を抑えて備えることができます。
買う前より、買ったあと。
いざというときにも相談できるパソコン屋でありたいと思っています。



